防災マニュアル

災害発生時のために…備えて安心、防災マニュアル

 2011年3月11日に起こった東日本大震災以降も、この国は全国各地で様々な自然災害に見舞われています。防災への危機意識が高まる中、様々な防災への備えが声高に叫ばれるようになってきました。
 しかしその一方で、「具体的な対策を行わないまま運まかせ、他人まかせにしてしまっている人」の姿が目につかないでしょうか?つい後回しになってしまいがちな防災対策ですが、日頃の準備の大切さをあらためて防災の日に考えてみませんか?

いろいろな「防災への備え」をご紹介しますので、我が家の安全対策を見直してみましょう!
家具や窓ガラス…。まずは家の安全を確保

 いつ襲ってくるかわからない自然災害ですが、自宅の安全を確保することは、まず防災を考えるうえでの最優先事項。住宅やオフィスでも大きな揺れによって戸棚が倒れたり、物が散乱するなどの被害が襲ってきます。自宅の建物の耐震構造を確認しておくことも大切ですが、家具の配置や転倒防止対策によって安全な空間をつくっていきましょう。

【家具】
★本棚やたんすのような大型家具は、転倒防止グッズで固定しましょう。
★大型家具はベッドや出入り口に倒れこまないような配置に。
★ガラス扉のついた家具には、ガラス部分に飛散防止フィルムを貼り、扉開き防止ストッパーを付けておくのがベスト。

【窓ガラス】
★窓ガラスには、ガラス飛散防止のフィルムを貼り、日中でもレースのカーテンは閉めておくようにしておくと安全。

【その他】
★懐中電灯と携帯電話は、ベッド近くに用意しておきましょう。
★非常用持ち出し袋は、取り出しやすい場所に置き、家族みんながその場所を把握するようにしましょう。
★保存用食品にも消費期限はあります。期限切れなどがないか定期的に中身をチェックしましょう。


 


避難場所と緊急連絡先を家族みんなで確認

 平日の昼間に災害が発生した場合、お父さんお母さんは職場、子供は学校や幼稚園と、家族がばらばらになってしまう可能性も高くなります。自宅にいるときの避難場所、職場にいるときの避難場所など、それぞれを事前に確認しておき、一覧にして家族みんなで共有しておきましょう。そうすれば、いざ逃げるときの助けになるだけでなく、その後、お互いにどの避難場所を探せばいいのかも分かりやすくなります。
  また、各自の携帯電話番号とメールアドレスは、携帯電話に入れておくだけではなくメモにして持参しておきます。万が一、携帯電話のバッテリーが切れてしまったときにも公衆電話などから連絡がつくようにするためです。
 災害時伝言板サービスは、携帯電話会社によって異なるので家族みんなで利用法を確認しておくことも大事です。


いざ地震が起きたら

 まず、揺れが来たら身の安全を確保するために机やテーブルの下に隠れます。火を使っていた場合は、すぐに火を消しましょう。
 揺れている最中に、あわてて屋外へ出るのは上からの落下物があるかもしれない揺れが大きい場合、家屋が変形して窓やドアが開かなくなってしまうことがあるので、いったん揺れがおさまったら窓やドアを開けて避難経路を確保します。外へ避難するときには、火元を確認してガスの元栓を締めるだけでなく、停電復旧時の通電火災を防ぐために電気のブレーカーも落としておきましょう。
 こうした、いざというときの対応を家族みんなで確認・共有しておくことも、防災対策に欠かせないものです。