「ピ〜ヨ〜シ♪」
「…なんだよ」





僕的愛情表現





学校へと登校している最中。
いきなり背中に重みを感じた。


「おっはよう!ピヨシ!」
「ああ、おはよう…。まず、降りろ」


毎朝、毎朝…こうも抱きつかれていては
(嬉しいけど)流石の俺もしんどい…。


「えぇ〜。ピヨシの背中、(乗り心地が良くて)
好きなんだけどなぁ〜」
「!!!////か、勝手にしろ!!」


俺はどうも、こいつに「好き」と言われると
甘くなってしまうらしい…。
こう見えてもは、俺の彼女だ…。
結局、俺はをズリズリと引きずりながら、登校した。(途中で首が締められかけた…)




















学校に着くと、向こうから誰かが走ってきた。


ちゃ〜ん!…と、日吉…」
「(げっ)」


その正体は、変態エロ伊達眼鏡だった…。
というか…俺はついでか?
も、変態エロ(以下略)を見つけると手を振って、あいさつをした。


「あっ!忍足先輩!おはようございま〜す!!!」
「おう、ちゃん!今日も可愛いなぁ〜vv
やっぱり、日吉なんか止めて、俺んとこに「おはようございます、忍足さん」


毎朝、懲りずに同じ台詞をはく変態(以下略)に対し
俺もそれを同じように食い止める。


「ああ…。おったんかいな、日吉…。(毎回、邪魔すんなや!)」
「ええ…。毎朝、俺の彼女のと一緒に、登校してるじゃないですか。
(早く離れろ!この、変態がっ!!!)」


俺と忍足さんとの間で、火花が散っているのも知らず、はきょとんとした顔で、俺達を見ている。


「あっ!ジロー先輩だ!」
「あ…?ああ!!!ちゃんだ!!!おっはよ〜う!」





がばっ!





「「!!!」」


気がつけば、芥川さんがに抱き着いていた…。


「う〜ん!ちゃん、やっぱ最高だC〜vv」
「もう!ジロー先輩、そのまま寝ないで下さいよぉ〜?vv」(←過去に一度やられた)
「あ、芥川さん!離れてください!!!」(怒
「そや!ジロー!(なんて羨ましい!!!)」


こうして、俺の騒がしい朝は終わる…。


















放課後になり、部活へと向かう。
は帰宅部だから、練習が終わるまで、ずっと俺を待ってくれている。
それは凄く嬉しい…。だが……。


ちゃん!今日も、終わるまで見ててくれるの?」
「うん!そうだよ、チョタ!」
「お前も飽きないよなぁ〜。暇じゃないのか?」
「はい!見てるだけで、楽しいんですよ?宍戸先輩!」
「でも、じっとしてたら、退屈だろ?俺と一緒に跳んでミソ!」
「そんな、向日先輩みたいに跳べませんよ〜!」


……休憩時間ごとに、集まりやがって…。
下心が見え見えなんだよ!!
もいちいち、愛想良く答えるんじゃない!!
頭にきた俺は、を奴らから引き剥がしにかかる。


「おい、…」
「あ!ピヨシ〜!どうしたの?」
「ちょっと来い」
「えっ?あ、うん!」


俺に呼ばれ、ひょこひょこと後を付いてくる
その姿でさえ、愛しいと感じてしまう…。
テニスコートから少し離れた所へと連れてきた。


「いいか?練習が終わるまで、ここに居ろ」
「ええー!ここからじゃ、あんまし練習してんのが見えないじゃん!」


上目使いで駄々をこねる。くっ!可愛い!!!(←バカ決定
その目になんとか耐え、少し心を鬼にする。


「うるさい。いいから、ここに居ろ。俺が集中出来ない」
「……………でも…」


どこか寂しげな顔。少し言いすぎたか…。


「いや…。すまなk「休憩終了だ!コートに集まれ!!」」


跡部さんから収集がかかり、俺はコートへと戻る。
は俺の言う通り、その場に座りこんでいた。

















「よし!今日の練習はここまでだ!!」


やっと練習が終わり、の元へと直行しようとした。
だが…。


「おい、
「えっ?なんですか?跡部先輩」


今度は跡部さんか…。


「俺様と一緒に帰らねぇか?車は返すぜ?」


フン。は俺を待ってるんだ、OKするわけないだろ…。


「え、えーと………」


は?おい、そこは即答だろ?
俺がこうしている間に、の回りにはいつものお邪魔虫達が集まっていた。


「アホか。跡部とやなくて、俺と帰るんやろ?ちゃんvv」
ちゃんは俺と帰るんだCー!」
「俺とだよ!」
「俺と帰らないか?こいつら怪しいしよ…」
「皆さん、何言ってるんですか?ちゃんは俺と帰るんですよ?」(黒
「……ウス」(?)
「えっ………」


いつまでも、断らない。いい加減頭にきた俺は、の所へと向かう。


「すみませんね。は俺と帰るんです」
「えっ、あ!ピヨ…!」
「「「「「なっ!」」」」」


お邪魔虫軍団を無視し、の手をひいて、俺はその場を去った。


「チッ!日吉め…」
「(今日も)やられたわ……」
「日吉、ずるいCー!」
「クソクソ日吉!!」
「俺達って、今……激ダサ?」
「……日吉…」(黒
「…………ウス」









学校を出て、やっと一安心。
ずっと言葉を発しないに、俺は向き直る。


「おい、。何であの時、すぐに断らなかった?」
「…………ピヨシが…」
「俺がなんだよ?」


やや泣きそうな声でしゃべる。俺はただ、見つめる。


「集中できないって、言うから…」
「はぁ?」
「だから!集中できないってことは、邪魔って事でしょ?
だから…ピヨシ、あたしの事好きじゃないのかもって…」
「なっ!」


あれをそういう意味で取ったのかよ…。


「いいか?あれは…その…他の奴らがお前に近寄るから…
気がきじゃないって、意味だよ…////」
「えっ?って事は………」
「俺がお前を、嫌いになるわけないだろ…」


するとは、凄い笑顔になった。


「ピヨシ、大好き!!!」


そう言って、俺に思いっきり抱き着いてきた。


「おい!そんなでかい声で、恥ずかしい事言うな!!!////」
「あはは〜、照れてる、照れてる!」
「ほう…」


そういう事言うのか…。なら…。


「んっ!!!」


頭を手で引き寄せ、無理やりにキスをする。
初めは驚いて抵抗していたも、次第におとなしくなった。
唇を離し、向き合う。


「////もう!びっくりするじゃない!!」
「あんな事言った、が悪い」
「ピ、ピヨシがどんどん生意気に…!」
「お前に言われたくないな。それと…」
「ん?何?」
「もう、そろそろ名前で呼べ。ピヨシってのは止めろ」


名前で呼んで欲しいのもあるが…。なにより、恥ずかしい。


「ん、分かった。わ〜か〜しww」
「……ったく…」


なんでコイツはこんなにも、可愛いんだ…。
もう一度、キスをすると二人で笑い合った。


「好きだよ、若」
「俺もだ、…」


分かり辛くて、キミを不安にさせる事もあるけれど、
他の男になんかに、渡したくない。
捻くれているけど、これが僕なりの…





精一杯の愛情表現



おわり




あとがき


はい!666のキリ番を踏まれた、雪甘さんに捧げます!
ああああ!!!!全然、リク通りじゃない!逆ハーは難すぎる!!!
す、すみません!頑張ったのですが、こんな物しか出来なくて…!
リクをされた雪甘さんだけ、お持ち帰りOKです。
…本当にすみません!!!(土下座