「バカ!こんなのも、わかんねぇのか!」
「うるさい!」
今のままの君が…
只今、教室内にやっかましいほどの大声が響いております。
声の主は、丸井 ブン太というイケメンの大食い君と、
あたし、 です。
今、テストが近づいており、あたしはブン太に国語を習っています。
「何で、出来ねぇかなぁ〜、もう!」(怒
「しょうがないじゃん!わかんないんだから!」(怒
「お前、数学も出来ねぇだろぃ!一体、何が得意なんだよ!」
「見てわかんない?」
「…………社会?」
「ざんねーん!それも、大っ嫌い!」
「自慢すな!」
と、いう具合に、何度教えても理解しないあたしにブン太はイライラMax!
「こいつ、マジありえねー!」
「うるさい!あたしは、体育会系なの!」
「確かに……、体育だけはいっつも5だもんな」
「あ〜!いま、「だけ」のとこだけ、強調したぁ!!!」
「本当のことだろぃ」
「酷!」
確かに他の教科は良くないけどさぁ…。
でも、わたしだって頑張ってるんだよ?
「って、ゆうか、全部出来る人なんていないよ!」
「いるだろぃ」
「違う!そいつは化け物だ!!!」
「(酷い言いようだな…)」
わたしは、ブン太に向かって熱弁する。
「だって「得意教科が全部!」とか言うけどさ!数ある中で、特化している物を普通、「得意だ!」って言うんじゃない!?可笑しいじゃん!」
「あ〜、そう言われてみれば…そんな気も……」
「苦手があるから、得意があんじゃん!ブン太もそう、思うでしょ!?」
よし!勝った!!!!(?)
「お前…、そのほとんどいらない知識みたいなのを、どうして勉強にまわせねぇんだよ………」
「まわせたら、苦労はしない!」
「いや、そんなに熱弁されても……」(汗
ブン太が呆れている。人がこんなに一生懸命、話してんのに!
「ああ、もう!少しは真剣に考えてよ!」
「はもう少し、落ちつけ」
「ああ!!!あたしも、文系か理数系に生まれてくればよかったぁ!!!」
教室だというのも忘れて、叫びまくった。
その言葉を聞いて、なぜかブン太が、眉間に皺をよせた。
「いいじゃん、別に…今のままで………」
その言葉に、わたしは少しカチンときた。
「どうして!?ブン太はあたしが、勉強出来ないのが、そんなにいいの!?」
「そうじゃなくて!」
「!!!???」
ブン太が少し怒鳴ったので、あたしは叫ぶのを止める。
正直、すごくびっくりした……。
「いや、だから……は今のままが、らしくて、良いってこと…、
勉強できるなんか想像できねぇし……////」
「ブン太………」
なにやら照れながら話す、ブン太。
あ〜、もう!
「ブン太、大好きぃ〜〜〜!!!」
「はっ、当然だろぃ☆」
二人は抱き合って、いちゃいちゃしているが、誰も気にかけない。
そう、こいつらはクラス一のバカップルだからだ…。
「「「「「(またか…………)」」」」」(クラス一同)
「じゃあ、今のままで頑張るね!」
「おう!そうしろ、そうしろ!」
時々、今の自分が嫌になるけれど
あなたが好きになってくれる自分なら
それでいいと思える。
わたしも、今のままのあなたが
一番好き!!!
おわり
おまけ
テスト返しの日…。
廊下に騒がしい足音が一つ…。
「ブン太―――!!!」
「えっ?!!!」
ガバッ
はブン太の抱きつき、ブン太は不思議そうな顔をしている。
「どうしたんだよ?いきなり…」
「見て、見て!ほら!」
が差し出したのは、一枚の紙。
その紙の右上のは90の文字が…。
「90点!?、すごいじゃねぇか!!」
「えへへ〜。頑張ったんだよ!……それに…」
「それに……なんだよ?」
「ブン太が教えてくれたから…////」
「なっ!////」
他の生徒も居るというのに
ブン太はを思いっきり抱きしめた。
「!お前マジ可愛すぎ!!!」
「ちょ、ブン太!苦しいよぉ〜!」
完全に二人の世界に入っており、
他の生徒は直視しないようにしている…。
「んじゃ、ご褒美やるよ!」
「えっ!?何、何?(お菓子がいいな!)」
チュ
廊下だということも忘れ
ブン太はにキスをした。
「〜〜〜〜〜〜〜////」
「ま、本当は俺がしたかっただけ☆」
もう、こいつらのバカップルぶりは
直せないと、生徒達が実感した日となりました…。
あとがき
1500hitを踏んだ季華さんに捧げます!
とりあえず…短くてすみません!!!
本当はもっと長くなる予定だったのですが…
読み返してみると、短くて……。
おまけまで付けちゃう始末です……。
傾向は甘にしてみました!こんな物でよければ
お受け取り下さい…。
本当にすみませんでした!!!