「………なんだ、コレ?」
「不気味じゃのう…」
 
 
 
 
乾からの贈り物 〜仁王編〜
 
 
 
 
ここは立海の男子テニス部の部室。
今はわたしと仁王の二人だけ。
そして目の前には、透明な容器に入った
虹色の変色を繰り返している、変な液体、
別名、乾汁レインボーデラックス(改)。
 
「飲めんのか?」
「どうじゃろうな…」
「ってか、何でこんなもんが届いたんだ?」
「管理人の陰謀と、乾の悪ふざけのせいじゃな……」(あ、ばれた?)
「とにかく、真田が来たら、ややこしい事になる。
なんとかして処分しよう(飲む以外で)」
、それは無理じゃな」
「なんで?」
「これ、見てみんしゃい」ピラッ
「ん?手紙?」
 
 
 
立海のテニス部へ
 
暇だったから作った、疲労回復に効く、「乾レインボーデラックス(改)」だ。
味に多少問題があるが、効果は絶大だ。
一戦交えた仲だし、お裾分けしようと思ってな。
レギュラー皆で飲んでくれ。
 
P.S 飲まずに捨てたりしたら、不二の黒魔術で………。
 
 
 
「黒魔術でなんだよおおおおお!!!」
「不二のことじゃけん、よくないことじゃろうな」
「ってか、マジで使えそうだから、恐い…」(汗
「幸村と同類じゃしのう…」
「わたし一回やられた事あるんだよ………(幸村に)」(汗
「どうなったんじゃ?」
「…一週間、寝るときに金縛りにあった……」
「「………………………………」」
 
重たい沈黙…。
 
「で、でも不二じゃって、そう、軽々とは使わんじゃろ…」
「ちゃんと、幸村に使った理由を聞いた…」
「そしたら?」
「「え?なんとなくだよvV」って………」
「「………………………………」」
 
不二も「なんとなく」で、使いそうだな……。
う〜ん………、困った…。
 
「あ」
「?どうしたんじゃ?」
「いや……………」
 
フフフフフフフフフフ…。
良いことを思いつたぞ…。(ニヤリ
 
「そげん事より、コレどげんすr「あー、わたしに任せろ!」
「!?飲むんか?」
「いや、スポーツドリンクの代わりに入れて、真田あたりに飲ませようと
思って…」
「おお、マネージャーの特権じゃのう」
「だろぅ?」
 
フフフ、バァ〜カ!真田に飲ましたって、たいして、面白くもない。
今日こそ、その、ポーカーフェイスを崩してやるぜ!
覚悟しろよ!仁王 雅治!!!!!
 
「もう、そろそろ皆が来るのう」
「じゃ、わたしは、ドリンクの準備にかかるから」
「ああ、任せたナリ」
「任されたナリ!」(^^ゞ
 
さあ、奴の死まで、あともう少し……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「よし!10分間休憩だ!」
 
真田の声がテニスコートに響く。
それを合図に、部員達がいっせいに、水分補給を始める。
 
「はい!ブンちゃんvV」
「サンキュー!vV」
 
ハン!やってろ!バカップルがっ!
 
、ドリンクだ」
「はいはい」
「俺にもくれんか?」
「(待ってました!)おう!どうぞ、仁王vV」
 
満面の笑みで、語尾にハートまでつけて、
さあ、飲めぇ!!!!!
 
「のう、
「ん?何?」
「お前さんも喉、乾いたじゃろう?飲みんしゃい」
 
そう言って仁王は、乾汁(以下省略)を、
目の前に差し出してきた。
 
「えっ!?いや、わたしは別に………」(汗
 
ふざけんな!こんなもん、飲んでたまるか!!!
 
「そうか…、なら、幸村にでも渡してくるかのう……」
「はあ!?」
 
ゆ、幸村に!?止めろ!殺される!!!(滝汗
 
「ダメなんか?」
「あたりまえだ!そんなことしたら、わたしが……!」
「?が?」
「あ、いや、幸村が困るだろう?あいつにだって、ドリンクはあるし…」
「でものぅ………」
 
 
 
 
ブチッ
 
 
 
 
「とっとと飲めやあぁぁぁ!!!アホ詐欺師ぃぃぃ!!!!!」(激怒
「飲むのは、お前さんじゃ」(黒&怒

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、どうなったのかは覚えてない。
ただ、あの後、仁王の手が伸びてきたと思ったら、
口の中になんか流れ込んできて……………。
気がついたら、保健室のベッドの上だった。
そして、視界に飛び込んできたのは………
 
「なんで、いんの?仁王?」
 
わたしをこんな目に会わせたのは、(多分)君だよ?
 
「心配しとったんに…、酷いのう……」
「心配?起きたときのマヌケ面を、見にきたんじゃなくて?」(←口に変な後味が残っているため、不機嫌)
「あたりまえじゃvV」(笑顔
「ごめん、もう、なんかその笑顔を信用できそうにない」
「人にあんなもん、飲ませようとした奴に、言われとぅないのぅ」
「人にあんなもん、実際に飲ませた奴に、言われたくないな」
「プリッ」
「誤魔化すな」(怒
「そげん、怒らんでも……………、生きとんじゃし?」
「ねえ、あの汁残ってる?目の前に居る奴の口に、ぶち込みたいんだけど?」
 
生きてたから、いいだあ?ふざけんなよ。
こっちは、死ぬかと思うぐらいの、苦痛を味わったというのに。
 
「残念じゃが、残っとらんよ」
「はあ?!」
 
え?じゃあ、わたしが全部飲んだのか?!
いや、そんなに飲めるわけないし………。
 
が一応飲んでくれたけん、捨てた」
 
あー、やっぱりこいつ、殺す。
 
「ほら、「飲まずに捨てたら」あかんのじゃろ?」
「そう、書いてたな」
「じゃけん、もう捨ててもええと思て」
「あ、そう。つまり、結論から言うと、
苦しんだのは、わたしだけだと?」
「じゃな」
 
あ〜な〜た〜の、息の根、止めたいな〜。(ハゲの歌のリズムで)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゴンッ!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気付いたらわたしは、近くにあった(鉄製の)バケツで
仁王の頭を殴っていた。
そして仁王は、保健室の床に沈んだ………。
最後に、乾に一言……………
 
 
 
 
二度と贈ってくんな
 
おわり
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あとがき
 
シリーズ化をしようと思っている、
「乾からの贈り物」!第一弾は、仁王でした!
最後は可愛そうですが、自業自得です!
オチもなにも無い、こんな駄文を最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!!