「ねえ、もう、別れようよ」
「ああ……………」
愛しくて、苦しくて
二ヶ月前、仁王から突然、告白された。
「俺と、付きおうてみん?」
毎日毎日、ただ単に時間だけが過ぎてゆく。
そんな日々を面白くするためだけに、なんとなくOKした。
初めはなんとも思わなかった。
「退屈な日々を変えるため」だけに、付き合ってるだけ。
でも、いつからだろう…
本気で好きになり始めたのは………。
付き合うと言っても、ほとんど変わりは無かった。
少し会話が増えただけ。
ただ、それだけなのに……。
「」
わたしの名を呼ぶ、その声が愛しくて…
「よろしゅうの」
かすかに笑う、その笑顔も愛しくて…
「すまんの」
冷ややかな、その瞳までも愛しくなって…
三日前……
わたし達は、別れた。
これ以上、愛しく思ってはいけないと、
これ以上、苦しみたくないと、
そう、思ったから………。
でも、
日が経つごとに、愛しくなって…、
時が経つごとに、苦しくなって…、
「やり直そう?」
そう言いたいけど言えなくて…
「あなたは、どんな思いなの?」
知りたいことは、山ほどあるのに…、
「さよなら」
何も出来ない、自分が悔しくて…、
こんなに苦しいならいっそ………
出会わなければ良かったのに
おわり
あとがき
シリアス、難しい!!!しかも、めっちゃ、短い…。
す、すみません!!続きは、すぐ、upいたしますので!!!