食いしん坊のアイツに…」
「へぇ〜、丸井くんに…」
「やっぱ、分かる?」
「食いしん坊って言ったら、あの子じゃない」
「まぁね…」
「ま、頑張ってね。影ながら応援してるわ」
極上の笑顔で去って行く。
どこか黒いけど…。
さて、部室行くか……。
部室へ行く途中、廊下に座りこんでいる奴を発見。
真っ赤な髪だったので、アイツだと確信した。
「お疲れ様」
「あ、。ったく…まさか放課後まで来るとは思わなかったぜ…」
「それだけ人気があるって事でしょ」
ぐったりした様子を見ると、そうとう追いまわされた様子。
今はチョコなんて見たくないよね…後にしよ。
「人気…ねぇ……」
「そ、人に好かれるのは、良い事じゃない」
「…なぁ、」
丸井が顔を上げ、真っぐこちらを見てくる。
どことなく、真剣な顔つきだった…。
「何?」
「お前は…人に好かれるのは良い事って言ったよな?」
「うん…。そう言ったけど?」
「…じゃあさ」
次の瞬間、目の前には丸井の顔。
そして横は両腕で塞がれ、後ろは壁で逃げられない状況になっていた。
「え、ちょ、丸井!?」
「お前も俺の事、好きになってくんねぇ?」
「は!?////」
好きになってくれなんて…。普通言うか!?
混乱している内に、丸井の顔はどんどん迫ってくる。
「良い事なんだろぃ?だったら、もそうしろ」
「なんで命令形なんですか?ってか、冗談止めて!!!」
良い事だとは言ったけど、まさかこんな事になるなんて…。
いたずらっぽく笑っている、丸井。なんだか悔しい…。
「冗談じゃねぇって」
「…散々、女の子達から逃げ回ってた人の言う台詞じゃないわね」
「……………」
おっ、黙った。効いてる!?言い返せないとか?
わたしやれば出きるじゃん!!!
と思ったのもつかの間。次の瞬間、丸井はニヤリと笑って
こう言った。
「あれ、のためって言ったら……どうする?」
「え!?」
勝ち誇ったような丸井の顔。
わたしのため…?意味が分からない…。
「だって、受け取ったらが嫉妬するだろ?」
「なっ!?////」
し、嫉妬!?何ソレ!?
「そ、そんなのするわけないでしょ!////」
「顔、赤いぜ」
「っ……!////」
わかりやす過ぎるよ、わたし!く…悔しい!!!
わたしはすでに、丸井に遊ばれていた。
「で、今ならチョコ貰ってやるぜ?」
「ど、どうして行きなりチョコが出てくんのよ!」
「気にすんなって。早くチョコ」
悔しい…。けど、これ逃したら渡せないかも…。
「わ、分かったからちょっとどいて」
そう言うと丸井は満足そうに笑って、あっさりとどいてくれた。
わたしは鞄から小さな箱を取り出し、丸井に差し出した。
丸井は箱を受け取り、目を輝かせていた。
「あ、開けてもええ!?」
「ど、どうぞ…?」
やけにハイテンションな丸井。何かあったのか…?
丸井は箱を開けると、中にあったハート型のチョコクッキーを
一つ手に取り、口の中に放りこんだ。
「ん、うめぇ!!!我慢した分、うまさ倍増!!!」
ああ…そういや受けとってないって事は
一つもチョコ食べてないって事か…。
あの食いしん坊の丸井が…よく我慢出来たな…。
「一人でもいいから、受けとって食べれば良かったのに…」
「俺はのが食いたかったの」
平然と言い放つ丸井。わたしはその言葉で、顔が熱くなる。
「ところで…コレ、手作り?」
「そ、クッキーも頑張って作ったんだから」
「ふ〜ん…。じゃあ……」
「?」
「コレ、本命って事で受けとっていいのか?」
「!?」
分かってるくせに…。
丸井の自信に満ちた顔が、どこか気にくわなかったけど
本命ってのは…当たってるしね…。
「いいんじゃない?」
「そっか、サンキュvv」
そう言って、わたしの唇にやわらかい物が触れる。
それはだんだん深くなってきて、わたしの口の中に
甘いチョコの味が広がった。
唇が離れると、箱の中のチョコが2つなくなっていた。
「んじゃ、これからよろしくな」
「順序、逆だと思うんだけど…////」
「気にすんなって。も俺の事、名前で呼べよ?」
「分かった…。よろしくね、ブン太」
「おぅ!」
そう言って、もう一度わたし達はキスをした。
まだ微かにチョコの味がしたけれど、甘かったのはチョコだけのせいじゃない。
キス自体が、甘かったんだ…。
Happy Valentin's Day
おわり
あとがき(言い訳)
はい!バレンタイン夢、丸井verでした!
終わり方とか、意味不明ですねー…。
すみません!チョコ食べて、忘れてください!(ぇ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!!