「はぁっはっはっは!まだまだねぇ!」
「………はぁ…………」
 
 
 
 
物好きな彼
 
 
 
 
ハロー!あたしの名前は
帰宅部に入っている氷帝学園2年の(一応)女の子でっす!
得意科目は強いて言えば、体育!これに関しては、男子にも負けないのです!
今日は、暇な保健から抜け出して男子のバスケに加わってみました!
先生居なくてラッキー!!!っと、ゆうわけなので……
暴れまくってます!楽しー!!!
 
「お、おい、…。いい加減帰ってくれよ……」
「やっだよーん!だって楽しいんだもーん!!!」
「また叱られても知らねぇーぞ…」
 
そう、実はこれが初めてなんかじゃない。
もっと言えば、日常茶飯事なのだ。
そして、彼が止めに入るのも……
 
さん、だめですよ。もう、十分遊んだじゃないですか」
「いーじゃんか!鳳ぃ!」
 
彼というのは、同じクラスの鳳長太郎。
背がすごく高くて、人気もある。
そして、真面目。
こんな所も全部合わせて、正直好きになってしまっている。
でも、こんな日常を壊したくないから、告白なんかしたくない。
というより、できない。
 
「どうかしたんですか?」
「……はぁ…。んにゃ、なんでもない」
 
人の気も知らないで……。
 
「もー、いーや!戻る!!!」
「「「「「えっ!!!!!」」」」」
 
なんですか?その驚きようは…。
 
「は、さん!具合でも悪いんですか!?」
 
心配そうに鳳が尋ねてくる。
人の気持ちも知らない君のことを考えてたら、
悩んでいる自分が、バカらしくなったんですよ!!!
と、大声で叫んでやりたい…。
 
「具合なんか悪くありませーん。
先生に怒鳴られたくないだけですよぉ〜」
 
なんて嘘だろう……。
そう思いながら、あたしは教室に戻った。
もちろん、保健の先生に怒られたのは言うまでもない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
* * * * * * * * * *
 
「どーしたのぉ?なんか元気ないじゃん」
「うるひゃい…」
 
今は、昼休み。親友のが、目の前に移動して尋ねてきた。
 
「保健の時からずぅ〜と…。なんかあった?」
「………別に…」
「う〜ん…。…もしかして……!」
「……なにさ…」
「鳳くn「だああああああああ!!!!!」
 
屋上で良かった……。
 
「な、なんで知ってんのよ!////」
「…さぁ〜ねぇ〜……」(ニヤニヤ
 
こ、こいつっ!!!!!
 
「お、おおお願いだから、こ、このことはっ!!!!」
「わかってるって。言わない、言わない…」
「約束だぞ!!」
「………ところで…」
 
なんか、話変えられた…。
 
「あんたみたいなのを、いちいち止めに入るなんて…
鳳君も、物好きよねぇ〜…」
「……言われてみれば…」
 
鳳と同じクラスになったのは2年からだし、それまで全く知らなかった。
でもあいつは…
 
「真面目だからじゃない?」
「……本気で言ってんの?」
「………悪い…?」
「…でも、そんな鳳君が、好きなんでしょ?」
 
そう、そんな所も全部……
 
「……うん…////」
「へぇ〜…。だってさ!鳳君!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おおとりくん?
 
「えっ?ちょ、もしかして……」
 
周りを見わたしていると、貯水タンクの裏から
鳳くんが出てきた。
 
「…す、すみません!さん!悪いとは思ったんですけど……////」
 
顔を真っ赤にして謝ってくる鳳。
やっぱり、全部聞かれてたんだ!!!////
 
「お、鳳!ちょ、!!!」
 
振りかえってみると、そこにの姿はなかった。
 
「あ〜い〜つぅ〜…!!!」(怒
「あ、あの…!さんを責めないで下さい!!!」
「は?なんで!?」
「俺が頼んだんですよ…。さんが元気がなかったから…////」
 
そんなに、元気なかったっけ?あたし…。
 
「でも…、俺が原因だったなんて……」
「い、いや…。あれは…そのぉ……////」
 
もう!最悪だ…!!!目ぇ、合わせらんないよ!
 
「……さん………」
「は、はい!!!」
 
おもわず顔を上げてしまった。
そこには、とても真剣な顔つきの鳳がいた。
 
「これだけは言わせてください…」
「な、何?」
 
全く予想がつかない。
だって、こんな真剣な鳳は初めてだったから。
 
「悩んでたのは…、あなただけじゃないんですよ」
「へ?」
 
それってどうゆう…。
 
「わかりませんか?」
 
正直にあたしは、うなずいた。
すると、鳳はフッ、と笑って
 
「俺も好きです」
 
と、一言。
だけど、今のあたしを真っ赤にさせるのには、十分すぎる言葉。
 
「……あ、あたしも…////」
 
下を向きながらだけど、ちゃんと言えた。
ずっと伝えたかった思い。
 
「…これから、改めてお願いします!さん!」
「お、おうよ!こっちこそよろしく!長太郎!」
 
こんなあたしを好きになった、物好きな彼。
そんな物好きな彼を好きになった、物好きなあたし。
物好きだね、って言われてもかまわない。
だって本当に
 
物好きな二人だから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけ
 
「あんたら、付き合うんだってぇ〜」(ニヤニヤ(
「そーよ。親友のおせっかいもあってね」(
「まぁ、まぁ。すんだことじゃんか!」(
「そうだけど……。あっ!!!」(
「な、何!?」(
「次、保健じゃん!暇!つーことで、
また男子の体育に参加してきまーす!」(
「あっ!ちょ、!!!」(
 
全く、こりていないでした。(笑
 
 
 
 
 
 
 
あとがき
 
初の鳳ドリでした!ギャグ少ない…。
鳳もこんなんでは、ないと思います…。
すいません。下手で……。(汗
こんなものでも、気に入ってもらえましたら拍手の方を…。