今の生活が当たり前だと思っていた。
でも、そうじゃないんだよね………。





このまま





わたしが窓から見下ろしている場所には
一組のカップルと、一人泣いている女の子。
さきほどから見ていた(と、いうより見てしまった)のだが、
おそらくこんな所だろう。
泣いている女の子とカップルの男の子は、元カップルだった。
しかし、男の方は別の女の子が好きになり
今、こうして別れ話をしている。


「…………!……………?!」


泣いて叫んだかと思うと、元カノの女の子は、全速力で走り去って行った。
明日来たら慰めてやろう。
わたしの親友を…。
二人がうまくいっていないのは知っていたが……。


「まさか、目撃するとは……」
「何をや?」


いきなり声をかけられて、後ろを振り返る。
そこに立っていたのは、わたしの彼氏、


「あっ!清一郎!」
「よっ!すまんな、待たせてしもて…。あの先生の説教、長すぎやで…」
「しょーがないよ。遅刻が悪い!」
「はは……。次から気をつけるわ…」
「んじゃ、帰っろか!」
「おう!」


幸せ。
でも、あんな光景を見た後じゃ、反って不安になる…。
だから聞いてやった。


「ねぇ〜、清一郎」
「なんや?」
「浮気とかしない?」


あ、なんか固まってる……。


「い、いや…その…。や、やっぱ忘れて!」
「するわけないやん」
「えっ!!!」


答えてくれた…。


「それともは、俺が信じれん?」


ブンブンと、大きく首を横に振る。


「せん言うたら、せん!俺の彼女はだけや!」
「////う、うん!わたしの彼氏も清一郎だけだよ!」


誰だって、たまには不安になるかもしれない。
そんな時は、あなたの言葉を思い出そう。
大好きなあなたとの、約束を信じよう。
清一郎の顔がほんのり赤かったのは、夕日のせい、ということにしておこう。


おわり









あとがき


友達のリクで書いた佐野ドリでした。
関西弁わからん〜!!!
ってか、めっさ、ギャグ入れたい!ギャグ無しはちぃと、きついわ…。
短いのは、ご愛嬌w(嘘つけ