「た、助けてえぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「おい、コラ!待てよ!!!」





食べず嫌いな彼女





助けて下さい、助けて下さい、助けて下さい、助けて下さい、
助けて下さい、助けて下さい、助けて下さい、助けて下さい、
助けて下さい!30円あげるから!!!(少なっ!!!
いや、マジやばいんすよ!
実は、後ろからあたしの彼氏の、向日 岳人(がっくん)っていうのが走って来てるんだけど…………。
何が一番やばいかって言うと……、そのあたしの彼がですね、


大っ嫌いな納豆を片手に追いかけまわしてくるんです!!!


「おい、!美味いから、食ってみろって!!!」
「やだ!無理!そんな変な臭いの物体、食べたら
死んじゃうよぉぉぉぉぉ!!!!」(泣 
「普通に死人が出るような食品をスーパーで売るかぁぁぁ!!!!」(ごもっとも)
「だだだだだだって、糸引いてるもん!ネバネバ、っとしてるもん!」
「オクラと、山芋は食ってんじゃねーか!!!」
「あの2つは、おいしいもん!」
「だから、納豆も美味いって!!!」


なんでそんなに、食べさせたいのよぉ!!!
嫌だ、って言ってんじゃん!!!
ああ、いまならがっくんが死神に見える………。 
おっ、あれは………!!!


「お、おっしーぃぃぃ!!!」 


神は、我を見捨てなかった!!!


「あ、やん。どないしたん?」
「じ、実はがっくんが………!!!!」
「岳人?岳人なら、今、後ろから…………!!!」(汗


気付いた?がっくんの持っている凶器に……。


「………!!すまん!!!!」
「へ?」


そう言い残すと、忍足(一時の神)は、階段をのぼって
逃げて行きました。


「う、裏切り者ぉぉぉ!!!!!!」(泣


くそぅ!今日の部活の時、その伊達眼鏡に
レンズの代わりに、テニスボールぶち込んでやるんだから!!!


「いい加減、止まれよ!!!」(怒
「だ、誰か!!………おっ!!!」


あれは…………


「か、樺地ぃぃぃ!!!」


神だ!本物の神が、降臨なされた!!!


「お願い、樺地!がっくんを足止めして!!!
ついでに、手に持てるもん、奪って!!!」
「……………………ウス…」


よっしゃあぁぁぁ!!!樺地、ゲット!!!


「頼んだぞ!樺地くん!!!」
「ウス」


ありがとう、神よ!そして、ざまーみろ、がっくん!!!


「樺地、どけよ!!!」
「……さんは……嫌がってます………」
「だってよ、あいつ、食わず嫌いしてんだぜ!?」
「………………好き嫌いは……いけません………」


こうして、がっくんは再び、追いかけてきた。
って………………………



「えぇェえェエぇえェエえ絵!!!???」



うっそ〜ん!樺地まで!!??
神よ…、あなたは本当に居るんですか?


「うわぁぁぁ〜ん!!!樺地のばかぁぁぁ!!!」(泣
「おめーが、食わないからだろ!!!」


食ったら、死ぬんだって!!!


「そんなにがっくんは、あたしを殺したいの!?」
「誰も「死ね」とは言ってねーだろ!
食えってば!!!」


あたしにとっては、食え=死ねなんですよ!!!
つか、もう、いい加減しんどい……。





がしっ





「捕まえた」(ニヤリ)


ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!


「やだ!止めろ!まだ、死にたくないぃぃぃ!!!」(泣
「死なねぇ、つってんだろ!!!」(怒


そう言って、がっくん(現在、死神)は、納豆を顔の前につき出してきました。


「うわっ、止めて!マジで死ぬ!!!」


一瞬のうちに嫌な臭いが漂てきて、素早く手で鼻をおおった。


「問題は、味だろ!絶対美味いって!」
「うるさい!あたしが死んだら、どう、責任とってくれんのよ!!!」
「(死なない、って言ってるのに…)そん時は………」
「その時は?」





「俺も一緒に死んでやるよ」





「!!!!!////」


ったく…、


「……ばーか…////」
「馬鹿で、結構」
「………食べたげる…」
「どーも♪」


結局、納豆は食べて、ちょっと死にかけたけど…、
たまにはいいかな、こうゆうのも……。
でも、一応納豆は食べたんだから、食べず嫌いではなくなった。
今日からあたしは………





納豆嫌いな彼女


おわり








あとがき


初岳人ドリ!納豆、登場させてみますた!!!
納豆、無理な人多いですよねぇ〜。
うちのババァも、すっごい納豆嫌いですよ♪
山芋は食うくせに………。