閉塞性動脈硬化症 

歩くと足が痛い。しばらく休むと治る

こんな症状をそのままにしていませんか??


ボストン・サイエンティフィックジャパン
http://www.bsjkk.co.jp

血管が「つまっている」疑い

「血管のつまり」が原因で痛みが起こっている場合があります。動脈の内側にコレステロールがたまり、血管自体が堅く分厚くなって血行を悪くすることを「動脈硬化」といいます。これが元で血管がつまり、痛みが起こるのです。専門用語では「閉塞性動脈硬化症」(ASO)と呼んでいます。

足の血管がつまると…

1)痛みだけでなく、重さ、冷感、シビレなどを感じます。
2)歩くと痛むが、休むと治る
3)休んでいても痛い
4)足の色が変わり、キズをつくると治りにくい。

首や腎臓の動脈も「ASO」に
首の動脈がつまると、一時的に意識がなくなったり、めまいが起こります。話したり見たりしづらくなり、顔面または体の片側がしびれてきます。腎臓の動脈が細くなると高血圧になります。

心臓や脳の病気がある人は特に注意が必要です。
心臓や脳の血管で動脈硬化が進むと心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などを引き起こします。このような病気を持っていると足や首など他の血管でも動脈硬化がおきている可能性があります。めまいやシビレなどを感じたら、すぐにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

どうやってしらべるのですか?

触診する
足首(くるぶしの内側)や足の甲にある動脈を手で触れ、脈が感じられるか調べます。脈が弱くなったり脈を触れないときは、足の動脈が詰まっていると考えられます。

血圧を測る
血圧測定用のカフを手首・足首に巻いて測定します。最近では台に横になっているだけで短時間に簡単に計れる機会も出てきました。腕に比べ足の血圧が低いときは、血管のつまりが始まっているしるしです

さらに詳しい検査が必要なら

動脈造影(アンギオ)
造影剤を血管に入れて撮影すると造影剤が血管内を流れる様子がよくわかります。流れが悪くなって血行障害を起こしている場所や範囲を正確に知ることが出来ます。

超音波で調べる
超音波プローブ(先端の丸い棒状のセンサー)を身体に当てて血管壁や血流を観察します。血管が狭くなったりつまっていたりしていないか流れをモニターに映し出して分析します。

CT及びMRI
特殊なレントゲン撮影で体内の様子が見られます。さまざまな角度から血管の太さや位置が観察できます。

どうやって治すのですか?

まず何といっても効果的なのは「生活習慣の見直し」です。健康な人生を手に入れる基本だと思って下さい。またかかりつけのお医者さんに相談することも同じくらい重要です。

クスリで治す
血管が狭くなっている場合、血液を固まりにくくしなければなりません。血小板を付いたり血液の凝固をおさえる効果の高いクスリを使って治療を行います。

種  類

一 般 名

商 品 名

抗血小板製剤

シロスタゾール

プレタール
 

塩酸チクロピジン

パナルジン
 

イコサペント酸エチル

エパデール

抗凝固剤

ワルファリンカリウム

ワーファリン

手術で血流を回復


バイパスグラフト術
症状によっては、詰まった血管を広げる代わりに、別途、新しい血流の通路をつくる方法をとることもあります。これが「パイパスグラフト術」です。詰まっている箇所の上下に、ご本人様の静脈の一部、または人工血管を縫いつけて新しい迂回路(バイパス)を作ります。これで血液は詰まった血管を通らずにスムーズに流れます。この場合は全身麻酔を行います。

カテーテルで血流を回復
最近「インターベンション」といって、メスを使わずに治す方法が注目されています。例えば血管のつまりの回復に「カテーテル」と使う治療術です。細くて柔らかくしなやかなチューブ(カテーテル)を、足の付け根あたりに開けた小さな穴から入れていきます。局所麻酔をかけるので痛みはありません。入院期間もたいていの場合2〜3日ですみます。


血管を中から広げる「バルーン血管形成術」
先端に小さなバルーン(風船)のついてカテーテルを使います。挿入時バルーンをしぼませておき、狭くなった血管に到達したら膨らませます。バルーンにより血管壁が押し広げられ血流がスムーズになります。



広げた血管を保持する「ステント留置術」
ステントは金属製の小さなチューブ状の治療器具です。専用のカテーテルに小さく降り畳まれていて、治療が必要な箇所で広げ血管内に埋め込みます。広がったステントが動脈壁をしっかり支え、血管を広く保持するので血流がスムーズになります。

※バルーン術とステント術を組み合わせて行う場合もあります。

生活習慣。変えれば人生が変わります。

タバコを吸わない
あなたの好きなタバコは、血管が酸素を運ぶ能力を弱めます。血管を縮める働きもあり、血液の固まりが出来やすくなります。とはいえ、そう簡単にやめられない、それがタバコ。最近ではいろいろな禁煙プログラムが開発されていて効果を上げています。かかるつけのお医者さんにそうだんしてみてはどうでしょうか?

適度な運動(ただし運動療法を始める場合は事前に必ず医師の相談して下さい)
血の巡りをよくするのは適度な運動がいちばんです。肥満を解消し、コレステロール値を下げ、血圧のコントロールできるようになります。また運動は血行障害の起きている血管を広げ血流の改善に役立ちます。

食事はきちんと程良く食べる
バランスよく食べる。塩分を控える。最近は無脂肪や低脂肪食品がバラエティ豊かに出回っています。うまく利用して脂肪とコレステロールをコントロールしましょう。食物繊維の多い食品をとるよう心がけると、快食快便の気持ちよい毎日が約束されます。

※糖尿病、高血圧症、その他の慢性疾患も併発している患者さんは担当医師または栄養士と相談して最も適した食事療法を考えましょう

定期検診を受けましょう
「サイレントキラー」という言葉を聞いたことがありますか。自覚症状がない、静かに進行する病気がいちばん恐いのです。だから健康な人ほど定期検診が大切です。まして気になるところがある人はなおのこと検診を忘れず受けましょう。


※治っても油断は禁物。治療効果を定期的にチェックすることおが重要です。少しでも問題や疑問があれば、かかりつけのお医者さんにすぐ連絡しましょう。

安心して下さい

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、効果的な治療方法がある病気です。この病気と診断されたときは、かかりつけのお医者さんのアドバイスと血管外科専門医の診断で、あなたに最も適した治療法が選べます。治療と平行して、ご自身の生活習慣病を見直すことも忘れないで下さい。

当院では医師:曽我部仁史が診療をいたします
(診療曜日:月曜日・金曜日(午前のみ))