院長の独り言
院長の独り言 その19: 仕事を楽しんで???
新年、あけましておめでとうございます。この院長の独り言も1年ぶりになってしまいました。1年に1回の更新ではさみしくなりますので、今はガンバッテ、年に数回はアップするようにがんばります。
さて、毎年恒例の今年のモットウですが、今年は「仕事を楽しんで・・・」という言葉にしました。言葉の根元は昨年のモットウに似ています。最近はスポーツ選手がよく「競技を楽しみたいです」といいます。昨年のトリノオリンピックや年末のフィギュアスケートの大会で活躍した浅田選手や安藤選手、それからマラソンの高橋選手などが、試合前のインタビューでよく言葉にします。しかし、競技が終わった時は肩で息をしていて、顔つきも笑顔の反面、本当に疲れた一面を見せます。これで本当に楽しいのでしょうか。
私も22才の頃に西日本医学生の体育大会(西医体)のバレーボールで優勝したことがありますが、その当日は真夏の8月初旬で40℃くらいある冷房の効いていない体育館で3セット試合でした。当時は試合中には水分摂取はタブーであったため、脱水で筋肉が痙攣しかけて、息が上がり過呼吸気味になることから頭がボーとし、正常な思考ができません。後から考えたら、あの時にこうしとけばよかったのにということがいっぱいありました。つまりその時は本能的に動いていたのだと思います。通常の基礎練習や練習試合の時と同じパターンで。ところがもっと多くの練習をして体力的にも実力的にも余裕ができれば、その時に正常な思考ができ、相手の弱点が見えてくるかもしれません。その時はおそらくもう1人の自分が外にいて、動いている自分の姿が見えてくるようになるのではないのでしょうか。その境地にまで達したなら、おそらく、本当につらい競技であっても、楽しめる状態になるといえるのかもしれません。そのためには、限界のない基礎練習と限界のない実戦練習が積まれなければいけないのでしょう。
我々の仕事は医療の場ですが、基礎知識の積み重ねと、実際の医療手技の経験が積まれれば、どんなにきつい仕事であっても、楽しめる状態に至るのでしょうか???。我々が行っている「カトレアの勉強会」も今年で4年目になります。反復した基礎知識の積み重ねとBLS(一次救命処置)については実戦形式で訓練しています。今後とも是非参加していただき、一緒に勉強していきましょう。
これから一段と厳しい基節のなります。桜の便りが聞こえる頃まで、お体に御自愛を下さいませ。
[ 藤田 博 ]