消化性潰瘍とは??
胃や十二指腸に出来る潰瘍で両方併せて消化性潰瘍とよびます。この消化性とは胃液中の成分によって胃や十二指腸の粘膜が消化され潰瘍が発生する事から付けられたものです。健康な状態のときは胃液中の塩酸やペプシンの分泌量と胃や十二指腸の粘膜の抵抗力とがつりあっていますが、分泌量が多すぎるか抵抗力が弱まるかしてそのバランスが失われると潰瘍ができるのです。
病状とその経過は消化性潰瘍ではみぞおちの辺りの痛み・胸やけ・吐き気・食欲不振など自覚されます。また精神的に倦怠感やいら立ちをおぼえやすいのも特徴のひとつです。これらの症状は治療によってかなり速やかに消えますが、だからといって必ずしも治ったとは言いきれません。治ったかどうかは内視鏡やX線検査で詳しく検査して初めて確認されるものなのです。また再発を起こしやすいことも消化性潰瘍の特徴の一つです。
入院治療と通院治療については急性期には入院して治療を受けるのが早く治す最善の方法です。特に痛みが激しい場合は吐血や下血(便に血が混じる)があるとき、貧血がみられる時 には入院しなければなりません。消化性潰瘍は適切な治療をすれば治りやすいものです。勤 務しながら外来に通院治療するのでは治るまでに時間がかかる事が統計的に出ています。退院したら当初は定期的に通院し医師の指示を受けます。
手術の必要がある場合については胃や十二指腸の一部が潰瘍の為に破れて穴があいた場合(穿孔)は直ちに手術をしないといけません。潰瘍からの出血が起こりなかなか止血しない場合ももちろん手術が必要です。また潰瘍が治りにくいとか再発を繰り返すため仕事や日常生活に著しく支障をきたす場合にも手術を行います。
治療と再発予防の基本は安静とくすりと食事
安 静
身体的過労にもまして、精神的疲労は最も避けなければならないことです。適度に神経を使ったり、時間に追い立てたれるような生活を出来るだけ控え、レジャーや趣味の方面でストレスの解消を図るようにしましょう。規則正しく生活し睡眠を十分とることが大切です。
くすり
胃液の分泌を抑える薬や粘膜の抵抗を高める薬などが病状に応じて使われます。最近では優れた効果のある薬が開発されています。 消化性潰瘍の薬は症状が消えたからといって服用を中止したりせずに治癒が確認されるまでは服用を続ける必要があります。
食 事
規則正しい時間に食事を取りましょう。空腹による胃へのストレスを避けるため1回の食事量を減らして回数を増やし、間隔を縮めてもよいのです。これは十二指腸潰瘍には必要な方法です。暴飲暴食は慎みましょう。嗜好品では特にタバコが悪い影響を与えますから禁煙すべきです。
消化性潰瘍に関するご相談・お問い合わせは真泉会第一病院:戸田 茂まで
(電話:0898-23-1650又はemail:sdaiichi@icknet.ne.jp)