目を開けると、夢から覚めたような感覚に襲われた。
あれは…夢だったんだろうか…。
出会って、恋して… 第6話〜好きな人〜
「おはよー…」
ベットから、のそのそ抜け出してわたしは、
まだ半分しか開いていない目をこすりながら、椅子にすわった。
そして、母にあいさつをし、背伸びをしながら大きな欠伸をした。
「あ、。どう?もう平気?」
「え、何が…?」
特に具合も悪くなかったわたしは、目を丸くした。
本当に分からなかったので、聞き返すと
母は呆れた顔で、朝食を運んできた。
「何寝惚けてんのよ。昨日、あんなに濡れて帰ってきたじゃない」
「あ…」
その母の一言で、昨日の事が夢ではなかったことを認識した。
それじゃあ…一体、日吉君はどうしたんだろう…。
「あ、そういえば…一緒にいた男の子、一体誰なの?」
「えっ!一緒にいたの!?」
驚きのあまり、思わず椅子から立ち上がってしまったわたしは
大きな声で質問した。
あの後、どうなったか全く覚えてないので、驚くのも当然だけど…。
「あんた…本当に寝惚けてるわねぇ…。
あの子、ずぶ濡れのあんたをここまで、送ってきてくれたんでしょ?」
「う、嘘…////」
日吉君が、わたしを送ってくれた…。
そう思うと、急に顔が熱くなり、顔が真っ赤に染まってしまった。
それを見た母は、何かを悟ったような顔になり
いきなりニヤニヤ笑いだした。
な、なんかムカツク…。
「へぇ〜。武術一筋だと思ってたにも…やっと春が来たのかぁ〜。
母さん嬉しいわぁw」
「なっ!何言ってんのよっ!!!違うってば!!!////」
我が母は意地悪だった…。
「おっはよう、!どう?元気してるぅ?」
「おはよう、!ってか…なんかテンション高くない?」
あの後、どうにか母を振りきったわたしは
少し気分が乗らないまま、学校へと登校した。
そして、教室にはいった瞬間、満面の笑みのがお出迎え。
正直、恐かった…。(汗
「え、そぉかなぁ?普通だよぉ〜w」(激笑顔
「いやいやいやいや…絶対、普通じゃないから。何かあったでしょ?」
「んまぁ…無かったって事もないけどぉ〜w」
「…はよ、言えや」(怒
「はい!言いますっ!!!」(滝汗
いつまでも、もったいぶっているに、流石のわたしも苛ついた。
にはちょっと悪いと思ったけど…じれったいのは嫌いなんだw
「じ、実はですね…。今日の朝、校舎裏を通ってたらね…」
「(何で校舎裏…?)うん、それで?」
「そしたらね、そこに鳳君が居たのw」
「えっ!本当!?」
「ホント、ホントwそれで、周りに恐い先輩方も居なかったから
勇気を出して、「おはよう」って声かけてみたの。そしたら…」
「そ、そしたら…?」(ゴクッ
「「あ、おはよう、さん」って笑顔で…////キャー!!!////」(顔真っ赤
「へ、へぇ〜…」
どうしよう…完全に恋する乙女と化してるっ!!!(焦
しかし…それだけで、そこまでテンション上がるなんて…
恋の力は恐ろしいよなぁ〜…。
「し、しかも、わたしの名前知っててくれたのよ!感激じゃない!?」
「んまぁ…確かにそれは嬉しいよね」
「でしょ〜w」
すでに、わたしが呆れ半分のような顔をしていても
全く気にしないようになっている、。
顔真っ赤にして…いつもの男らしいは何処へ…。
「あ、そうだ!」
「ん?まだ何か?」
急にが何か思い出したような顔をして
わたしの方をじっと見てきた。
「ずっと聞くの忘れてたけど…川上君。どうなった?」
「あ、あれ…?」
そう、は自分で謝りに行けといっておきながら
この話題には、あの日以来一切触れなかったのだ。
まさか、今ごろ思い出すなんて…。
「そ、そりゃあ、勿論断ったよ?」
「あーあ…かっわいそー」
「な、なにそれっ!じゃあ、だったら付き合ってる!?」
「そんな訳ないじゃん。わたしは鳳君一筋よw」
「だったら別にいいじゃん…」
「でもさぁ…、好きな人居ないじゃん」
「うっ…」
急に真顔になったに、わたしは一瞬たじろいだ。
確かに、好きな人は居ないけど…。
だからって、川上君を付き合わなきゃいけないって事にはならいないと思う。
そう結論をだし、に抗議しようとした。
「だからって、川か「んじゃあ、には好きな人いる?」」
「えっ!?」
にそう言われ、わたしは「好き」というのが
どういうものかを考えた。
わたしは今まで、恋愛感情をいうのを持った事がない。
そういう事にたいして興味がなかったをいうのもあるけれど
やはり、武術に力を入れていたせいでもある。
好きな人…つまり、気になる人って事…?
き、気になる人なんて…
「…だったら、止まるまで泣けよ…」
って…
「(なんで、そこで日吉君が出てくるのよぉ〜っ!!!////)」(顔真っ赤
「え…もしかして、…
好きな人、居るの?」
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あとがき
日吉が出てこねぇ…orz
すみません。次、絶対出します。
鳳も出てきますよw(多分…(オイ
それではっ!!!