今日の朝、日吉君が同じ学校だと判明。
少しだけ喜んでいる自分が居るのは…なぜだろう?





出会って、恋して… 第2話〜視線の先に〜





流石にクラスは違うようで
わたしのクラスと日吉君のクラスは、一番離れていた。
って、あれ?何でわたし、日吉君の事気にしてんだろ…?





ガラガラガラドンッ!!!





!おっはよう!」
「あっ、!おはよ!」


教室の扉が勢い良く開いたと思ったら
満面の笑みのが、元気良く飛び出してきた。


〜!また、扉壊したなぁ〜!くそっ!動かねぇ!!!」
「すんまそうめん☆」
「あはははは!やるぅ!」


ドアがはずれ、委員長が必死に直している。
いつも通りの微笑ましい光景だった。


「ねぇ、ねぇ」
「ん?何、?」


が何かねだるようにして、こちらを見てきた。


「今日の放課後なんだけど…」
「うん」
「ちょっと付き合ってくれない?」
「却下」


「付き合ってくれない?」と言う言葉を聞いた瞬間
自然に「却下」という言葉がでる。
の「付き合ってくれない?」は、たいてい決まっている…。


「そんなぁぁぁ!!!お願いします、様あぁぁぁ!!!」
「嫌だぁ!あんな五月蝿い所、行きたくない!!!」


そう、の行きたい所はテニスコート。
おそらくこの学園で、一番騒がしい所だ。
は鳳ってテニス部の人が、気になるらしく
一人では行き辛いので、たまにわたしを道連れにするのだ。


「一人じゃ、恐いんだよぅ!!!先輩方の視線とかさぁ!」
「知らないってば!わたしもあそこは、苦手なの!」
「行って!」
「行かない!」
「行ってってば!」
「行かないってば!」


行くか行かないかという、同じような会話が5分ほど続いた。
チャイムに助けられ、もしぶしぶ席へ戻って行く。
た、助かった…。(声が枯れてる…)






















あっという間に、放課後になってしまった。
あの後もをなんとか凌ぎ、下駄箱の前にいた。


〜………」(泣
「だぁ〜め」


未だに諦めていないを引きづりながら、下駄箱のふたを開けた。




ぱさ




「ん?」


開けてみると一通の手紙が落ちてきた。
何だろうと思い、拾って中身を確認。
すると…………





「ああっ!!!ラブレ「しーーーー!!!!」


手紙の内容を叫ぼうといたの口を、手で覆う。
それは紛れも無い、わたし宛てのラブレターだった…。
とりあえず鞄の中に仕舞い、の方に目を向けた。








「ふふふふふふふふふ……」


は不気味に笑い、さっきまでの半泣きの顔とは大違いの顔だった。


…?」
「みぃ〜ちゃった♪みぃちゃった♪」


幼稚園児か、コイツは…。
嫌な予感がしたわたしは、さっきの事の口止めのかかる。


「頼むから、さっき見た事は…」
「い〜よvvそのかわり………」


あ〜、なんとなく分かるな。





「テニスコートに一緒に来ること!!!」





やっぱりね。


「はぁ…。分かったわよ!行けばいいんでしょう!?
行けば!」
「ありがと〜!、愛してる!」


あなたは愛してる人を、脅すんですか?

























結局、テニスコートに来てしまった…。
予想通り、フェンスには女の子の群。
黄色い声が飛び交い、鼓膜が破れるか心配になる。


「うわっ!五月蝿い〜!!!」
「しょうがないよ。人気がすごいもん」


はこの騒音が平気なのだろうか?
耳を塞いだまま、鳳君とやらを探すために
コートへと近づく。
途中、あまりの五月蝿さに帰ろうかと思ったけど
の視線が恐かったから、我慢した…。


「あー!いたいた!かっこいい!!!」


やっと発見したのか、まで他の人達と一緒に騒ぎ始めた。
ここまで来たので、少しぐらい見なくては損な気がしたので
背伸びをし、必死にコートを覗いてみた。


そこには…


「ひ、日吉君!?」


間違い無い。確かにコートの中には
鳳君ってゆう人と打ち合っている、日吉君がいた。


「えっ!?何?知ってるの?」
「あっ、いや、別に…」


思わず叫んでしまった事を後悔し
再び、コートへと目を向ける。
対戦した時とは違う、別のかっこよさがあり
思わず見惚れてしまった…。




















、どこ見てるの?」
「え?」


その日から日吉君を見る事が多くなり
からこんな質問をされる回数が、一気に増えた。




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あとがき


日吉連載夢、2話目です!
あー、1話書いてからずいぶんたっちゃいましたね…。(汗
ちなみに「すんまそうめん☆」は実際に、わたしが使ってます。(ぇ
友達には「ごっついムカツクんやけど?」と苦情がきた謝り方です☆