「、今思い出したんだけど…」
「………ああっ!!!」
出会って、恋して 第3話〜誤解〜
のどかでした。日吉君がテニス部だと、判明してから
3日は経ってました。
そんな日の昼休み。お弁当を食べていると
から、忘れていた事を思い出さされました…。
「、今思い出したんだけど…」
「ん?何?」
「あのラブレターの件、どうなったの?
「………ああっ!!!」
忘れてましたよ。綺麗さっぱり、完全に。
「えっ!もしかしてアンタ……忘れてたの!?」
「……はい」
「ど、どうすんの!?相手の人、めちゃくちゃ怒ってんじゃない!?」
「だ、だってあの日は……!」
「いいから、謝っておいで!今日の放課後、速攻で!」
あなたは世話好きなお母さんですか?
結局、の気迫に押されて
わたしは放課後、その人の所へ謝りに行くことになった…。
「あっ、その卵焼きもぉ〜らい!!!」
「あ、ちょっ、!!!」(怒
何も無ければ、いいんだけど……。
あっというまに昼休み。
わたしにラブレターをくれた人は、2年A組の川上君。
クラスも違うし、名前も知らない。会った事はあるかもしれないけど…。
一体、どんな人なんだろ…。
A組の前にやって来たわたしは、そのクラスにいる友達に川上君を呼んでもらった。
「えっ、川上に用事あんの?あんたら、知り合いだったっけ?」
「いや、ちょっとね…。いいから、早く!」
「ふ〜ん…。(後でに聞こう)お〜い、川上〜」
友達がそう叫ぶと、一人の男子生徒がこちらを向いた。
結構背が高くて、爽やか系の人だった。
「この子がちょっと用事があるから、来い」
「えっ、わ、分かった!」
多分、向こうもわたしの存在に気がついたんだろう。
彼は鞄を背負うと、こちらに小走りで駆けてきた。
うわっ、何か緊張するな…。
「…こ、ここじゃ何だから、場所変えない?」
「わ、分かった」
とりあえずわたし達は、人気のない所へと
場所を移すことにした…。
やって来たのは体育館裏。
足を止めると、わたしは川上君の方を向いた。
「その…手紙くれたのって……君だよね?」
「うん…。それで、返事は…?」
「えっと…その……」
いざとなると、緊張して声がなかなか出なかった。
断るのに、こんなに勇気がいるとは思わなかった。
だって…相手の気持ちを、踏みにじる感じがしたから……。
「っ……!」
「えっ!?ちょ……!」
気がついたら、わたしは川上君の腕の中に居た。
何がなんだか分からくなって、わたしは顔を赤くする事しか出来なかった。
「の返事は…大体予想つく…。でも俺、本当にの事が好きなんだ!」
必死になって叫ぶ川上君。ってか、何!?この乙女チックな展開は!?
ど、どうしよ…。
「と、とりあえず、離してもらえないカナ…?」
「あっ、ご、ゴメン!」
我に返ったように、わたしを離すと
川上君は顔を真っ赤にしていた。
「ゴメンね…。川上君とは、付き合えないや…」
「…そっか…。こっちこそ、ゴメン…」
「じゃ、じゃあね!!!」
そう言って、わたしはその場から逃げた。
これ以上、あの場に居たくなかったから…。
角を曲がると、そこには思いもしない人物が居た。
「ひ、日吉君!?」
「…すまん。見るつもりは、なかったんだが…」
日吉君に見られていた。
それだけで、足場が崩れるような感覚に襲われる。
「……どこから見てた?」
「抱きついた所ぐらい…」
さ、最悪じゃん!一番見られたくない所、見られたよ!!!
「あ、あれは違っ「別に俺は…」
「!?」
「が誰と付き合おうが…関係ない……」
「っ……」
そうだよね…。何必死に訂正しようとしてんだろ…。
日吉君の言葉に、自分のした事が馬鹿らしくなった。
「そ、そうだよね!日吉君には…っ…関係ないよね……」
当たり前の事なのに、胸が締め付けられるように苦しかった。
早くこの場から、居なくなりたかった。
「じゃ、じゃあね!日吉君!」
「…?」
思いっきり走った。この涙を、誰にも見られない所へ
早く着きたかった。
途中、公園を見つけた。ベンチに座って、なんとか気持ちを落ちつけようとした。
でも、涙は次から次へと溢れてくる。
「何かわたし…今日、逃げてばっかだ……」
わたしの呟いた言葉は、誰も居ない公園に消えていった…。
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あとがき
アンケートで、人気が結構あったので書いてみました!
だんだんシリアス風味になって、意味不明度が増してきたね☆
次は日吉視点になると思われます。
ではまた、次回vv