目を開けるとそこには…
天……使…?
トリップライフ 第1話〜異世界〜
「あっ、起きたぞ」
「姉ちゃん、ここで何してんの?」
ああ…そうか。わたしは死んだんだった…。
ここは天国。この子達は天使…。きっとそうだ。
「おい。何とか言えよ」
「……いたっ!」
うわっ!こいつ天使のくせに、わたしのほっぺた抓ったよ!?
しかも何か、笑ってるし…。
「あはははは!!!変な顔!!!」
「コラぁぁぁ!!!天使のくせに何してんのよ!!!」
「うわっ!怒りだしたぞ!皆逃げろぉ〜!」
きゃー!とか言って、逃げてゆく天使達。
いや、天使をいじめるのは止めておこう。
地獄に送られるかもしれない……。
しかし、ここは……
「ねぇ、お姉ちゃん」
服の裾を引っ張られ、下を見る。
そこには可愛らしい女の子の天使が居た。
ああ…さっきのクソガキ共と違って、いい子だわvv
「ん?なぁに?」(笑顔
「どうしてベンチで、寝てたの?」
「えっ?」
わたしがさっきまで居た所、それはベンチ。
ってことは…ベンチで寝てた、って事だよね…?
「ん〜…。よく分からないけど、死んじゃったからかなvv」
「死んだ人は、天国に行くんだよ?」
「だから、ここが天国でしょ?」
わたしがそう言うと、女の子は首を横に振った。
「ううん。ここは神奈川の立海公園だよ?」
「えっ!?」
神奈川?
って事は…わたし死んでないの?
「ねぇ、この近くに聖歌中学校ってある?」
「ううん…。聞いた事ない…」
「そっか…」
なにそれ…?わたしの通ってた中学はないの?
わたしは死んでもいなし、ここはわたしの居た所でもない…。
じゃあ一体ここは……
どこなの?
「あっ、お母さんだ!」
そう言って、女の子はお母さんの元へと走って行った。
そういえば、わたしの家族はどこに居るんだろう…。
あの自殺しようとした子は…どうなったの?
ああ…もうっ!
「誰か教えろぉぉぉ!!!」
「………お前さん…何しとるんじゃ?」
「はいっ!?」
泣きたいのを堪えて叫ぶと、後ろから独特の訛のある声がした。
「(天の助け!?)」
とか思って振り返る。
するとそこには………
「におぉォオぉぉおう!!!???」
「!?」(びくっ
銀色の髪。口元の黒子。そして漫画通りの立海の制服…。
間違いない!!!
「き、ききききき君、もしかして…」
「ったく…びっくりしたぜよ。しかし…お前さん
なして俺の名前しっとんじゃ?」
「や、やっぱり…」
仁王 雅治だ!テニプリに出てくる憧れの立海の詐欺師…
仁王 雅治だあぁぁぁぁぁ!!!////
「ど、ども!!! って言います!
あなた…仁王 雅治さん…ですよね?」
「ああ…そうじゃが?って、じゃけんなしてお前さんが
俺の名前知っとると?初対面なんじゃけど」
「えっ…と…」
しまった!興奮しすぎて今の現状忘れてた!
確かに、知らない人にこんな事言われると不気味だよね…。
「…あっ、実は友達がファンなんですよ!写メで顔を知ってたんで…」
「ふぅ〜ん…」
うわぁ…めちゃくちゃ疑ってるよ、この人…。
仁王から必死に視線をそむけていると、向こうから誰か走ってきた。
「お〜い、仁王!何やってんだよ!」
「おお…丸井」
ま、丸井…?って、もしかして…!
「きゃあぁぁぁ!!!今度はブン太だあぁぁぁ!!!
本物!?ねぇ、本物!!!???////」
「「…………」」(唖然
あ、とうとうやっちゃった☆
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あとがき
あー…やっと仁王と丸井出せたよ…。
始まりは暗かったですが、これからどんどんギャグが強くなっていきますvv