「さん、マネージャーやらない?」
「はひ?」
トリップライフ 第13話〜スポーツ少年の奥義〜
あの氷帝の跡部様とおっしーに会った次の日の日曜日。
暇でしょうがなかったわたしは、学校に来てテニス部の練習を見る事にした。
ゆっきーの隣りをちゃっかり確保して、ボーっと皆の練習姿を眺めていたわたしに
突然ゆっきーがそう声をかけてきた。
「だから、テニス部のマネージャーになってくれない?」
「わ、わたしが・・・?」
「皆、さんに結構なついてるみたいだし。どう?やってくれる?」
うぅぉぉぉぉい!!!素敵なマネージャーのお誘いきちゃったよ!!!
しかも「なついてる」だってさ!あのゆっきーに褒められてんじゃないの、わたし!?
マネージャーになれば、王子達の勇姿ガン見し放題じゃないの!
イエーイ!腹チラパラダイスじゃ!!!(オイ
「やりますやります!絶っっっ対、やります!!!」
「そう?じゃあ、入部届の紙をあげるから明日先生に提出してくれるかな?」
「イエッサー!!!」
やったぜ、!これでテニス部の仲間入りだ!
そして腹チラパラダバシッ!!!
「痛ッ!」
「コラ、ブン太。いきなり人を叩いちゃ駄目だろう?」
「悪ィ。なんかスゲー嫌な気配がしたんで、つい」
浮かれて喜んでいるわたしを行き成り襲った痛みの原因はブン太。
つーか、ついって何よ?ついって!
実際お前の勘は外れてないけど・・・か弱い女の子叩くなんて普通じゃないよ!?
「オイ、赤毛!人叩いておいて謝らないとは、どういう了見だコラァァァァ!!!」
「人?お前、人だったのか?」
「ブッ殺すっ!!!」
「やめんか、たわけ!」
ブン太に向かって飛んで行こうとしたわたしの拳を止めたのは真田。
あれ?真田居たんだ?(酷
「止めてくれるな、おやっさん!一発殴らせてくだせぇ!!!」
「誰が、おやっさんだ!丸井もいい加減大人にならんか!」
「へーい」
緑のガムをぷぅっと膨らませ、反省している気配が全くないブン太。
その時わたしは、絶対コイツをしばくと心に誓った。
「さぁ、もうそろそろ休憩の時間だね。真田」
「うむ。休憩ー!!!」
ゆっきーの一言で真田のやっかましい声がコートに響く。
わたしは耳を塞いで、ブン太にガンを飛ばしていた。
すると休憩中の黒タマゴ(別名:ジャッカル)に声をかけられた。
「・・・、お前何してんだ?」
「やあ、黒タマゴ。お疲れ。ってか、見てわかんない?」
「・・・分からないから聞いてんだよ」(←あえて、何も言わない
「それよか・・・お前さん、今すごい顔しとるぞ」
そして休憩中の仁王が合流。わたしの顔を見てそう吐きすてやがった。
「え、そんなに美人?ありがとう」
「「違う違う」」
即答され、ややムッとした。
そしてブン太へのガン飛ばしを止め、仁王とジャッカルの方へ振り返る。
すると・・・
「・・・にょぉぉぉぉぉぉお!!!!!?????」
「「!?」」(ビクッ
ちょちょちょちょちょ・・・!何、コレ!?
いつもの10倍(当社比)カッコ良く見えるんですけど!?////
何故だ!?あの黒タマゴまでもが、二枚目の友達に見えるぞ!?(友達か
こ、これがスポーツ少年達の奥義だとでも言うのかぁぁぁぁ!!??
「お、オイ!大丈夫か!!!???」
「怖いの〜。うっすら笑いながら、白目むいとる」
「観察してる場合か!熱中症か何かかも知れねぇぞ!?」
「うすら笑いの熱中症患者なんか、聞いた事ないぜよ」
「そ、それもそうだが・・・」
「・・・わぁかったぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
「「!!!???」」
そうか!スポーツをする事によって汗をかき
その効果でいつもより美形に見えるんだ!!!
よし!謎は解けたぜ!!!
「あー良かった。良かった。一瞬、目が可笑しくなったんじゃないかと思ったよ・・・。
ねぇ、仁王にジャッカ・・・あーーーーーーーーーー!!!!!」
謎を解明し、やっと頭がすっきりしたと思ったら
今度は仁王とジャッカルが倒れていました。
「ゆ、ゆっきぃぃぃ!!!仁王とジャッカルがぁぁぁぁあ!!!」
こうして二人は保健室へ運ばれ、1時間ほどで目を覚ましました。
しかし、倒れた原因がわたしだと発覚した時
魔王幸村様にこっぴどく怒られたのは、言うまでもありません・・・。(汗
いやー・・・夏の美少年は危険だねw(・・・)
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あとがき
えー・・・かなり久々の更新がコレで申し訳ありません;;;
只今リハビリ中で読めたもんじゃありませんが
そこはノリで許して下さい。(土下座
正直、仁王にしようか柳生にしようかでかなり迷った。