君達は漫画の登場人物。
わたしは君達のファンだった。
トリップライフ 第4話〜義務と化す〜
「そうか…それで君は、俺達の事を知ってたんだね?」
「そ。すごい人気あるんだよ?テニプリって」
やっぱ、ゆっきーは理解者だ。
こんな非現実的な話、ちゃんと信じてくれてるんだから。
それに比べて…。
「テニプリ…ねぇ…」
この赤毛は…!
「あ、さてはまだ信じてないな?ちょっとお前、首貸せや?」
「やめんしゃい、。それよか、お前さんこれからどうするんじゃ?」
仁王に止められ、仕方なく睨むだけで勘弁してやる。
どうするって…どうゆう意味?
「確かにね…。ここにトリップしてきた理由が分からないのなら、
当然、帰る方法も分からない…」
あ、そうゆう意味か。
別に帰れなくて良い。向こうの世界はつまらないし
ここはわたしの憧れていた世界なんだから…。
「いーよ。別に」
正直にわたしはそう言った。
すると3人は驚いたような顔をして
「君…帰りたくないの?」
「うん。だって、こっちの世界の方がずっと良いんだもん」
わたしは笑顔でそう言うと、ブン太が顔色を変えた。
「駄目だ!元の世界に帰った方が良い!」
「は?なんでさ!」
「お前、絶対後悔するぞ!だいだい、親はお前の事すっげぇ心配してんだろ!
ここに居れば、いつかお前は帰りたくなる…。その時にもしお前と仲が良くなってたら…
別れが…悲しいだろぃ……」
「ぶ、ブン太…」
うわっ…何!?この乙女チックな展開は!?
マジ嬉しい!つか、ブン太可愛過ぎ…////
「何より…」
えっ、何?もしかして、告白!?
あー、マジで心臓ヤバイ…////でも、ブン太なら全力で受け止めるよ!!!
「お前にいつ首を締められるか分からない生活なんて、
絶っっっ対嫌だ!!!」
はい、ムード台無し〜。
つーかお前…それが本音だな?
「…やっぱ、わたし帰らない。ブン太の首締めなきゃいけないし」
「いけない、って何だよ!すでに、義務と化してるじゃねぇか!!!」
「うるさいわね!ああ、もう!こんな奴にときめいたわたしが、馬鹿だったわ!
くそっ!わたしのときめきを返せぇぇぇえ!!!」
「なんだよ、ときめきって!んなもん、返せるか!バーカ!!!」
「アンタに言われたくないわよ!バーカ!!!」
「…お前さんら、小学生か…?」
わたしとブン太が格闘している中、ゆっきーは柳を呼んで何やら話し合っていた。
ちっ!赤毛のくせに、結構強いわ…!
「…で、どう思う?蓮ニ…」
「ふむ…これは中々興味深いな…。分かった、調べてみよう」
「ありがとう、助かるよ」
ゆっきーはにっこり微笑むと、わたし達の方へと顔を向けた。
「帰りたくないのは、分かったけど
一応、帰る方法は調べておくよ」
「えー、いいよ。別に」
「おう!頼むぜ、幸村!なるべく早く!」
「わたしの帰る方法が見つかる前に、お前は排除してやる!」
「はん!やってみろよ!!!」
はぁ…前途多難だ…。
あの後、仁王とブン太は練習を始め、
わたしはゆっきーと少しばかり話していた。
「で、その子が薦めてくれて、わたしもテニプリのファンになったの」
「へぇ〜…。そんなに好きなの?」
「もう!大好き!この世界に来れた時なんて、嬉しいってもんじゃなかったわ!」
「そう…。って、ことは…他の部員も知ってるの?」
「うん!あれが、真田でしょ?んで、あっちが柳生。で、柳に…
ハゲのジャッカル!…ねぇ…赤也まだなの…?」
「すごいね。全部正解。赤也の奴はあと10分くらいで来るよ」
「……やっぱゆっきーって、黒魔術とか使える…?」
「まぁ…嗜む程度にはね」
嗜む程度って…使える時点で、すごいですよ…。
ゆっきーと話していると、真田が休憩を告げた。
「あ、休憩時間だね…。次は何にしようか…」
「おい、幸村。休憩後の練習はどうするのだ…
ん?そやつは…?」
「どうも!わたし、 !違う世界から来たの
よろしく!
「…幸村。こやつは頭を打ったようだ、早く病院に…」
「行かねぇよ!!!わたしは正常です」
「む、自分が普通だと思っているのか…。かなり、重症だ。早く病院に…」
「人の話聞けや、おっさん!!!」
「誰が、おっさんだ!俺はまだ中学3ね「え、おっさんだろ。どうみても」(にこっ
ゆっきーがそう言って微笑むと、真田はかなりショックを受けていた。
でも、反論できない真田がとても可哀想に見えた…。
「それよりさぁ…わたしってどこに住めばいいの…?」
別の世界にきたのだ。当然、家などない。
一人暮らしは構わないとして…一体どこに住めばいいのだろう…。
「そうだね…。知り合いの所に聞いてみようか?マンションでいいならね」
「えっ!ホント!?悪いねぇ、何から何まで…////」
「いいよ。俺もこの事に関しては興味深いしね」
ゆっきーはすごく優しい笑顔で言ってくれた。
ああ…ゆっきー最高だ////
ゆっきーの優しさに感動していると、一つの叫び声が聞こえた。
「すみませ〜ん!ちょっと遅れちゃいました〜!!!」
「こ、この声は…!」
赤也―――――!!!!!////
おっしゃ!立海、コンプリート!!!(?)
しかしその瞬間、隣りからものすごい殺気を感じた。
「…赤也…ずいぶんと遅かったね…」(にこっ
「ぶ、部長…!」(汗
赤也、危うし!!!次回に続く!(ぇ
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あとがき
なんちゅー終わり方しとんじゃ…自分は…。
次回の始めに赤也がどうなっているのか…待て次項!(何