「では、美賀。この数式を解いてみろ」
「…す、数式って何ですか?」
トリップライフ 第9話~Q+A=暴走~
「お前、勉強面でも馬鹿だったんだな」
「聞っこえませぇ~ん」
わたしの記念すべき初めの授業…。
それが、大っっっ嫌いな数学でした。
そして今現在、ブン太にからかわれております…。
くそっ…!にやにやしやがって…。
また首、締められてぇのか、コラ!!!
「素直に馬鹿って認めろぃ」
「うっさいわね!!!わたしは、数学が大の苦手なのっ!!!」
「そうよ、丸井!麗緒奈ちゃんは、数学が苦手なだけで
馬鹿じゃないよ!!!」
「あ、亜美…」(キュンvv
見事にわたしのフォローをしてくれたのは
先ほどの短時間で友達になった、双葉 亜美。
もう!優しい言葉に、思わずトキめいちゃったじゃないの!!!(危
「んじゃあ、何が得意なんだよ?」
「んまぁ…強いて言うなら、国語ね!わたし、日本人だしぃ~」
「いいなぁ~。わたし、国語苦手なの!」
「あ、それなら今度教えたげるよ!」
「え、本当!?ありがとーvv」
笑顔で本当に嬉しそうな亜美。
ああ…マジで可愛いわっ!!!(危
でも…もんのすごいムカツクのが…
ブン太がすっごい疑ってる目で見てくる事かな☆
「…あんま、見栄張んなよ?」
「張ってねぇよっ!!!」(怒
「それじゃあ…、『てにす』って漢字で書いてみろよ」
「は?そんなの、めちゃ簡単じゃん!!!」
そう言って、ブン太が差し出してきた紙に
『てにす』を漢字で書いていく。
まったく…ここまで舐められるとは…。
「はい。できたよ~」
ピラッ
「どれど…れ………」
「…え、ちょ…麗緒奈ちゃん…?」(汗
「んぁ?何?間違ってる?」
「お前…俺の言う事理解出来てるか?」
これが、回答↓
テニス
「アホか、テメェ!!!
漢字ですら、ねぇじゃねぇかっ!!!」
ばしっ!!!
「いたっ!叩かなくても、いいじゃない!」
「漢字って言ったよな、俺?」
「う、うん…。これ、カタカナだよね…?」
「え、テニスって漢字で書けるの?
わたし、ひっかけかと思ったよ」
「お前…よく小学校、卒業できたな」
「あ、今のカチーンときたんだけど?」
ブン太に叩かれた所をおさえつつ、ブン太を睨みつける。
それを見て、ヤバイと感じたのか
亜美が必死に食い止めようとした。
「ま、まぁ『てにす』って普通はカタカナだしね!
もう一回やってみようよ!!!」(必死
「時間の無駄な気もするけど…」
「だまらっしゃい!!!いいわ!今度こそ、正解してやるんだからっ!!!」
「それじゃ…『てんさいてき』。これを漢字で書いてみろぃ」
「あ、これは楽勝でしょぉ~vv」
何気に「漢字」の所を強調した事はムカツクけど…
わたし、ブン太ファンだし?
これ間違えたらアウトだよ!
「はい、で~きたっ!!!」
ピラッ
「おお、今度はちゃん…と?」
「うわぁ…」
回答↓
テニス
纏犀荻☆
「どうよ?」
「…なぁ、明らかにこっちの方が難しいよな?」
「す、すごいね…」
「当ったり前じゃん!どう?纏犀荻?」
「間違ってるけどな」
「え、嘘っ!!!???」
ブン太の一言で、ブン太ファンとしての自信が
ちょっとばかし崩れた。
ショックを受けて、放心状態のわたしを
ブン太は呆れたような顔で見て
亜美はまたオロオロしていた。
「やっぱ、お前馬鹿じゃん」
「ま、丸井!!!麗緒奈ちゃん!他に得意な教科って無いの?」
「え、ああ…社会とか……」
「嘘つけぃ。お前、社会出きそうにな「ちょっと黙ってくんない?
へぇ~。社会得意なんだ!羨ましぃ~vv」
「(こ、恐ぇぇぇぇえ!!!!!)」(滝汗
一瞬、亜美の出した黒いオーラに気付きながらも
ブン太が怯えて面白かったので、あえてわたしは何も言わなかった。
亜美…ゆっきーの親戚か何かかい?
「ま、まぁ歴史は出来るほうだし…////」
「ふぅ~ん…。じゃぁ…
1192作ろう?」
「鎌倉幕府!!!」
「わ、麗緒奈ちゃん、すごぉ~いvv」
「こ、これくらい当然っすよ////」
なんとなく、馬鹿にされているように感じたけど…
折角、亜美が褒めてくれているので、あえて気付かないフリをしておいた。
とりあえず、
正解した事にすっごい驚いているブン太に、めちゃくちゃ腹が立ちます。
「次、織田信長は『鳴かぬなら、殺してやろう、ホトトギス』
豊臣秀吉は『鳴かぬなら、鳴かしてみよう、ホトトギス』
では、徳川家康は?」
「ほ、ホトトギス…?」
やばっ…コレ、信長と秀吉しか覚えてないよ!
ここはやっぱり、分からないって、ハッキリ言った方が良いよね?
ハッキリ言えば、二人とも、そうからかったりは…。
「ちょっと、丸井!いくら麗緒奈ちゃんでも
それくらいは出来て当然だよっ!逆に馬鹿にしてるみたいで、失礼じゃん!」
亜美――――――――――――――――――!!!!!!!!!!(泣
ちょっ…!ここまで言われたら、答えるしか無いじゃいの!!!
ど、どうしよどうしよどうしよ…。
プッツン(何かが切れた音
うがぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!(狂
「な、鳴かぬなら…
首を絞めよう、ホトトギス……」(ギロッ
「え、オイ…美賀…?」(冷や汗
バッ
「ひっ!!!???」(びくっ
「くわぁぁぁあくぅぅぅうごぉぉぉぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!!!」(訳:覚悟!!!
混乱して暴走スイッチが入ったわたしは
ブン太に飛びかかり、首を思いっきり絞めた。
「キシャァァァァア!!!!!!!!!!!!!」(暴走中
「ちょっ…美賀!マジで死…ぬっ……!!!!!」(真っ青
「麗緒奈ちゃん!ストップ、ストップ!!!!!!!」(滝汗
その後、教室に入ってきた社会の先生と
クラスの数名の有志+亜美によって
なんとか、わたしの暴走は食い止められたそうな…。
因みにブン太は速攻、保健室行きになったそうな…。
良い子の皆!暴走はやめようね☆
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あとがき
うわ…無駄に長いよ…。
すみません。蒼澄の脳は常日頃から、暴走しているため
作品がこんなアホな物になってしまいます。
次回は、頑張って、他の立海キャラを…!
ついでに正解↓
『てにす』→庭球
『てんさいてき』→天才的
徳川家康→『鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス』
美賀麗緒奈→『ウザイなら、首を絞めよう、丸井ブタ』